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【七夕 夕暮れコンサート in 八坂神社 ~星に願いを込めて by 城南海~】
数年ぶりの(十数年ぶり?)八坂神社、以前に来たのはいったいつなんだろう。思っていたより小さく感じました。
由緒を読んで、スサノヲノミコトを祀っていることを知り、最近読んだ『空色勾玉』を思い出してひとりニヤリとしていましたのよ。
夕方の神社、蚊が多いのでは?と思い、長袖長ズボンで行きました。それまでまくっていた袖も手首まできっちり伸ばし、襟も立てて、完全防備。
会場(ステージ)は本殿向かいの舞殿。到着した時には舞殿には本殿に向かい合う形で楽器やマイク等がすでにセッティングされていました。客席というものは特になく、その周囲に「きっとどこかでお会いしましたよね」な方々がすでにスタンバっていらっしゃいました。
舞殿の周囲にも笹飾りがたくさんあって、短冊も置いてあり、自由に願い事を書いて飾れるようになっていました。私も家族の健康を願ってきました~。
さて18時、少し陽も陰ってきた頃、コンサートが始まりました。衣装を浴衣とかに変えてくるかな?と思っていたのですが、昼間とそのまま変わらず。ただ黒い靴が素足になっていました。舞殿は土足はダメなのでしょう。
セットリストはこちら。
1.朝花節
2.行きゅんにゃ加那節
3.太陽とかくれんぼ
4.四季ウタカタ
5.蛍恋
6.紅
7.童神 ~私の宝物~
8.白い月
9.ルナ・レガーロ ~月からの贈り物~
10.アイツムギ
アンコール
ワイド節
最初、南海ちゃんが紹介されたとき、彼女一人で出てきたのです。おやおや?と思っていたら、三味線を手渡され島唄から始まりました。予想と違う始まりにびっくり。
『朝花節』は初めましてと挨拶をするような意味合いがあるそうです。それから、歌う場を清めるような意味もあるとか。
本殿に向かって「初めまして、城南海です。今日はこの場で歌わせていただきます」というように歌っているように見えました。この入り、良かったです。
続いても島唄『行きゅんにゃ加那節』。これは大阪のライブで聴いたな。
そこから南海ちゃんがバンドメンバーを紹介し、お昼も一緒だったキーボードとギターの方も加わりました。
八坂神社でこのようなポップスのコンサートを行うのは南海ちゃんが初めてだそうです。神社で働いていらっしゃる方も幾人か見に出て来られてましたよ。
『太陽とかくれんぼ』、まさかこの歌をここで聴けるとは!シリーズ第一弾な曲でした。セットリストを多少変えてくるとは思っていたけれど、まさかまさかでした。彼女がブログで書いていたゴーヤのシェイカーを手にしていましたよ~。カワイイ。
この場所で、この曲を歌うというのもスサノヲノミコト繋がりでなるほどなぁと思ったのです。
そして、ここは素晴らしく音響が良かった。昼間は音割れがあって彼女の声の魅力が半減していてもったいないと感じたけれど、八坂さんはとっても良かったです。すごくきれいに音が響く。残響もまた素晴らしく。神社という木が多い野外なので、蝉の声がするのですが、彼女が歌いあげるたびにそれに答える様に蝉の声も増すという。けれど、それがうるさいわけではなく、心地いいものでした。
『四季ウタカタ』、まさかこの歌をここで聴けるとは!シリーズ第二弾!いやはや、アルバム曲を聴けるとは思ってなかったのですよ。暑いけれど、体調いまひとつだけれど、来て良かった!と思いました。
この季節に似合う曲を、と『蛍恋』。まさかこの歌をここで聴けるとは!シリーズ第三弾!ええっ!?いいのー?と一人でとっても盛り上がっていたのでした。この曲も大好きなのです。
そして、各地には色んな島唄があるという話になり、この京都にもそんな古くからの歌がありますよね?との問いかけにリアクションの薄いオーディエンス。私の頭の中には「丸竹夷二押御池~」と流れて、一瞬『迷宮の十字路』に心が飛び立っていましたよ。
この流れで『You Raise Me Up』かな?と思ったら、まさかまさかの『紅』!まさかこの歌をここで聴けるとは!シリーズ第四弾!
ここでこの曲が来たことで、昼間のミニライブの時の南海ちゃんの可愛らしいミスが判明。昼間、『You Raise Me Up』の前振りで、同じように各地の島唄の話になって、その中でもアイルランド民謡の話になったのです。そしてその中で「私が初めて歌詞をつけた曲が…」と言ったところで、彼女はハタと気が付き「間違えました!ここではないですよね!」とあわあわしながらギターの方に確認していました。そうきたので、私は『紅』かな?と思ったのです。そのMCはこの八坂でのものだったのです。同じような話なので、話の流れで間違ってしまったのですね。この『紅』、アイルランド民謡に詞をつけてアレンジしたものなのです。
キーボードの方が席を立ったので、もしかしてアカペラ?と思っていると、伴奏はギター!これにもびっくり!でもすごく良かったです。前回のライブでは聴けなかった『紅』をこんな素敵な場所で聴くことができて、すごく嬉しかった。
『童神』、CDと違い、とても優しく歌うのです。私の親もこんな思いで私を育ててくれたのかなぁと思うと、感謝の気持ちでいっぱいになります。
『白い月』、『ルナ・レガーロ』、彼女の声の張りに耐えうる環境というのが素晴らしかった。聴かせてもらいました。
そして、『アイツムギ』。彼女にとってのこの曲は、GARNET CROWの『夢みたあとで』のような位置づけなのかなと思いました。これからもずっと歌い続けていくのでしょう。
アンコールは彼女一人でちょこちょこと出てきてくれて『ワイド節』。これ、映像なんかではなんどか見ているのですが、ぜひナマで聴いてみたかったので嬉しかった。彼女の声がよく合うなぁと思いました。
時間にして1時間。大満足な時間でしたー!終演時には夕闇が訪れていました。
八坂さんから帰るときに母が、「昼間は英語で歌ってたね」と言いました。『You Raise Me Up』のことだなと思ったのですが、違う曲だよ?と話していたのですが、よくよく両方を歌ってみると、同じだということにやっと気がついたのです。すっごく今更ですけど。
私はその元になっているアイルランド民謡(『ロンドンデリーの歌』として知られているらしい)を知らないのですよ。母や南海ちゃんは「音楽の教科書に載っていた」と言っているのですが、私の教科書には載っていなかった!…と思われる。だから、『You Raise Me Up』も『紅』も、私の中では別々にインプットされていたのです。さらに私は曲を歌詞中心に聴くので、片方が英語、片方が日本語だと、もうそれだけで違う曲だったわけです。
帰宅して、『You Raise Me Up』を調べてみると、そのアイルランド民謡をベースにしたとのこと。『紅』はそのアイルランド民謡に歌詞をつけたもの。調が違うので今の今まで気がつかなかったけれど、同じだったんですよー。まったくもって知りませんでした。
母は、そのアイルランド民謡を知っていたので、両方が同じメロディーに聞こえたわけです。なるほどねぇ。
帰りに永楽屋に寄ってみかさを買うつもりにしていたのですが、本日分は売り切れとのこと。はうー、残念。本当に美味しいので、またいつの日かリベンジです。
鴨川納涼にて買った宮崎の焼き鳥をあてに、大分の発泡酒を飲みながら帰阪。
帰りに淀川の花火を電車の中からですが見ることができました。短い時間だったけれど、花火のおまけつきで大満足な一日でした。